材料がつなげる異分野研究の融合
本研究室ではバイオマテリアルの開発・宇宙開発及びその技術応用という2つの異なった分野の研究を行っています。
バイオマテリアル開発に説いては、表面改質による材料の生体適合性の改善を目的としています。バイオマテリアルとして有名なチタンにショットピーニング等による試料表面の粗面化を施し、その細胞接着性および増殖性の評価およびそのメカニズムの解明に取り組んでいます。
宇宙開発分野では、SiC複合セラミックスを用いて再使用型宇宙往還機の耐熱タイルの開発を行っています。その実験設備として、プラズマを高速排気しその反力で推進力を得るプラズマロケットを改良し、排気されるプラズマ流を用いて大気圏再突入環境を模擬する装置の開発を行っています。
将来的には両分野の研究成果を融合させることを目的として、超音速プラズマ流を用いた溶射装置の開発および、非酸化物セラミックスを用いた新規バイオセラミックス・耐熱タイルの開発を目指しています。
主な研究テーマ
- インプラント用チタンの表面改質と生体適合性の関係
- 非酸化物セラミックスのバイオマテリアル開発
- アーク・レーザー加熱風洞を用いた動的酸化装置の研究
- 再使用型宇宙往還機(ロケット)の耐熱タイルの開発
アーク加熱風洞装置
アーク加熱風洞を用いた耐熱タイル酸化実験
ショットピーニング実験の仕組み
細胞の接着の様子